OFFICIAL BLOG: KEYWORD : アレルギー

2016.10.28

カラーのかぶれやアレルギーについて

本日は前回の流れでかぶれやアレルギーについて書いてみます。少々長くなりますがお付き合いください。
カラー剤のかぶれには主に2種類あります。
一つは「刺激性接触皮膚炎」と呼ばれるもので、もう一つが「アレルギー性接触皮膚炎」と呼ばれています。刺激性接触皮膚炎とは、皮膚が刺激物質に触れた時に生じるもので、誰にでも起こる可能性のあるかぶれです。もともと皮膚が弱い方や敏感肌の方、または疲れてたり寝不足の時にカラー剤がしみたり、あるいはブリーチによるかぶれ等はこの種類です。カラー剤においてはアルカリ剤や過酸化水素が刺激物質となって生じる可能性がありますが、それが除去されることで比較的早期に回復するのが特徴です。（もちろん程度によりますので注意が必要）
それに対しアレルギー性接触皮膚炎は、アレルギーの原因物質（アレルゲン）に対する免疫反応によるかぶれで、アレルギーになった方だけに起こります。ヘアカラーの場合は、そのほとんどはカラー剤の中に含まれるジアミンという染料がアレルゲンとなって引き起こされます。「アレルギー性～」の特徴としては、「刺激性～」に比べて症状が長期化したり、繰り返すことで症状が重くなる場合もあり
ますので、特に注意が必要ですね。また「刺激性～」は割とすぐに症状が出ますが（つまり頭皮についた時にしみるとか痛いとか）、「アレルギー性～」の方はカラーリングが終わって数時間後に症状が出ることが多く、48時間後が最も症状がひどくなると言われています。なので48時間のパッチテストが必要なんですね。
また症状は、カラーをした場所以外、例えば顔や目の周りや首筋などにも表れ、かゆみ・赤み・腫れ・ブツブツ・滲出液などが出て、ひどくなると呼吸困難などを引き起こすこともあると言われています。
もしカラーでジアミンによるアレルギー反応が出た場合、今後ジアミンが配合されているカラー剤はメーカーや色の番手を問わず一切使用できません。たとえ頭皮に付かないように施術しても反応する可能性が高いです。実際にアレルギーを持つお客様に根本にほぼカラー剤が付かないように施術したことがありますが、その時はなんともなくても、次の日には頭皮がムズムズして反応が出たようです。なのでこの場合は、ジアミン配合のカラー剤は使用自体を避けるしかなく、他のカラー剤での施術を検討する必要がありますね。
ということで、本日はかぶれやアレルギーについてお話ししましたが、次回以降にかぶれを防ぐ対策やカラー剤の種類などを書こうと思います。文字だらけで読みづらかったと思いますが、最後まで見て頂きありがとうございました。

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2016.10.27

カラー剤のパッチテストについて

カラーリングの前に行うパッチテストというテスト。おそらく耳にした事があると思いますが、実際にされた事はございますでしょうか？パッチテストの作業自体はものの数分で終わりますが、テストは48時間(丸2日)置いて確認するのでなかなか大変です。。このパッチテスト、そのカラー剤でかぶれるかかぶれないかを確認するわけですが、もう少し詳しく言うと、酸化染毛剤という種類のカラー剤の中に含まれる【パラフェニレンジアミン】という物質(通称ジアミン)に対するアレルギー反応があるかどうかを主に調べるテストです。かぶれとカラー剤の種類については長くなりそうなので、後日改めて書くことにします。とりあえずこのジアミンというものに注意して、こちらの画像をご覧ください。

この画像、最近入社したスタッフの腕ですが、実は彼女今までカラーをする度にかぶれてたみたいで、実際にアレルギー反応が起こるかどうか試してみました。上に一般的なカラー剤、下にジアミンが入ってないカラー剤を塗ってあります。30分後が次の写真。

まだ特に反応は表れてないと思います。上はカラー剤の色が皮膚についてますね。このあと腕についたカラー剤をきれいに拭き取って、一晩置いたのが次の写真。

うーん、見事なまでに上の方だけアレルギー反応が出ました。下の方の赤みはただ単にかいたかなんかだと思います。時間にして20時間も経ってないくらいです。このあとさらに時間が経つと、皮膚が少し隆起し汁が出てきたそうです。紛れも無くジアミンに対してアレルギーがあるという事ですね。ここまでの反応は正直みた事がなく、何千何万人に一人というくらいかもしれません。もしこんなに風にパッチテストでアレルギー反応が出たら、今後はジアミンが入ってるカラー剤は使用しないで、他の手段を検討しましょう。

いかがでしたでしょうか？かぶれとカラー剤に関してはまだまだ伝え足りない事がたくさんありますので、次回以降にお伝え致します。かぶれや皮膚が弱い方なでどカラーリングをご検討の方はぜひご相談下さい。

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