2016.01.14

ウィッグ卒業時のくせ毛をどうするか

今日はくせ毛に関するお話し。
前にお話ししたように、抗がん剤治療後の再生毛は、かなりの確率（80～90%くらい）でくせ毛になります。もともとあまりくせのない髪の方でも、くせ毛になったりします。これはお薬の影響で、頭皮や毛穴が不安定な状態になるとされていて、あっちこっちに向いて生えてきたり、ちりちりのくせ毛になったりします。
このような状態をみると、以前とのギャップもあるし、どうしていいか分からないですよね。
くせ毛の場合、まずどうするか。
やはり一番はカットすることをお勧めします。
カットするだけじゃどうしようもないんじゃないかと思われるかもしれませんが、毛先をカットあるいはネープを中心にカットすることで、全体のバランスも整うし、毛先の強いくせ毛を切ることで、ほどよい感じになることもあります。もちろんその方のくせの強さや状態によるんですが。
また、くせ毛を活かしたヘアスタイルにするのも手だと思います。
それでもおさまらない場合は、ストレートパーマを検討します。
当店では大きく分けて2種類のストレートパーマがあり、１つは液を付けるだけのストレートパーマ、もうひとつはアイロンで伸ばしていく縮毛矯正です。
それぞれに特徴があります。
ストレートパーマ・・・約6割～8割くらいくせがとれます。完全にはくせは伸びきらず、２～３ヶ月でだいたいもとのくせ毛に戻ります。
縮毛矯正・・・ほぼくせがとれまっすぐになります。基本的には一度かけたところは切るまでストレートのままです。
ストレートパーマの方が、ナチュラルで少しふんわりとした仕上がりで、縮毛矯正はボリュームがおちてさらっとした仕上がりになります。
これをお客様の髪の状態やどうしたいかによって選んで施術していきます。

ただ、ストレートをかける際に、注意点があります。
それは毛先がとてもダメージが出やすいということです。
一番最初に生えてくる毛は赤ちゃんの最初の毛と同じで、先細で生えてくるので、強いパーマ液に耐えられないんですね。
なので、施術の際には毛先がなるべく傷まないように、保護したりトリートメントしたり、パーマ液を時間差で付けたりと、あらゆる手を使ってやっていきます。この知識がない方がすると、毛先がダメージでちりちりになりますので、要注意です。

ストレートパーマはいつかけたらいいのか、これはですね大体3㎝くらい髪があれば可能です。そのころには最後のお薬からおそらく４～５か月経ってると思いますし、基本的に地肌には液をつけないので、時期としては問題ありません。
ただ、もしするならデビュー直前が望ましいです。というのは、ストレートをかけた直後にネットやウィッグをかぶると、その際に髪に跡が付く可能性があるからです。

最後に、くせはいずれ取れていくと思います。個人差はあると思いますが、半年前後くらいから根本から以前に近い状態の髪が生えてくるはずです。
毛先にくせがあると、さも全体がくせ毛のように見えますが、根本から確実に変わっているはずです。一時的なものだと思い、カットやストレートパーマで状態を良くしましょう。

自毛でお悩みの方はぜひ当店にご相談下さい。コメントも受け付けております。

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